緩みに関してのコラムが好調の様なので、しばらく続けることにします。
ダブルナットも、ゆるみ対策で、日常生活でよく見かけます。
薄型三種のナットを使用する場合には、最初に薄型3種のナットを使用して
その上に、1種や2種のナットを使用します。
上下のナットにマーキングをして、ゆるみ方向への回転の有無をチェックします。
ハードロックナットは、上下のナットを偏心させてくさび効果を利用したゆるみ止め
ナットです。類似商品も出ていますが、世界的にも有名なゆるみ止めナットです。
鉄道関係で採用が多いと思います。
ハードロックに限らず、ダブルナット系商品は、「軽量化」には不向きなので、
航空機、宇宙系、自動車などへの採用が難点です。
薄型ダブルナット商品も展開されていますので、各重量をチェックしても良いと
思います。
より実機に近いプロトタイプでのゆるみ試験を行う開発者の話をお聞きします。
・NAS試験よりもユンカー試験をされる企業が多い印象
・ユンカー試験機の振動周波数を変えての試験
・実機を振動機にかける
・実機をヒートサイクル試験にかける
などの話を持ち込まれる経験があります。
実機の大きさで、加振機やヒートサイクル試験に入らない場合があるので、都度
試験方法は検討されるケースが多いはずです。
また、自重での衝撃落下などの試験を行う企業もあります。
[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝