ゆるみに関してのコラムが好評で、反響も大きいと担当から聞いています。
うれしいですね。

今回は、アメリカのねじ商社さんが集う展示会へ、非常に久しぶりに訪問してきた時の話です。
技術コラム内の文章ですが、今回は少しリラックスで。

アメリカのねじ市場は世界最大なので、品揃えが豊富なワンストップ型ねじ屋の他にも、
ニッチなカテゴリーキラー的なねじ屋が存在します。

International Fastener Expo 2024

ラスベガスで毎年開催されています。
アメリカのねじ展示会は27年前に訪問したのが最初で、特殊性の無い一般規格品を並べているだけの企業が大多数でした。

市場が大きいので
・座金専門
・ナット専門
・ソケット専門
などの企業が多く、市場が大きいので一般品だけでも企業として成り立つのだろうと当時は勝手に思っていました。

2024年の今年も、一般規格品だけを並べている会社が沢山いました。
日本人感覚では、安い一般品を並べて、展示会に出て効果があるのかと思ってしまいますが。

対アメリカビジネスは、昔から書類を整えてクレーム発生時が裁判沙汰になった時の準備をしておく点は、昔から変わりません。

私見ですが、品質へのこだわりはあまり高くないのが一般的です。
が、品質にとても厳しいカテゴリーが存在するのもアメリカです。
航空機産業などへは、我々の生産管理レベルではサプライ出来ないカテゴリーなので
品質に関しては両極端という感覚でビジネスをしています。

品質問題が発生すると、裁判なども含めて大変厳しいのもアメリカビジネスです。
「知的なケンカ」に勝つ為のペーパーワークなどにコツが必要です。


ねじ、締結部品の輸出入に関してのご心配事はぜひご相談ください。
最近では、環境書類や紛争国・地域からの原材料規制など複雑化していますので。

[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝