現在日本で流通しているねじの殆どが、JIS付属書のねじである。
・付属書とは何?
・JIS規格に、本体規格と付属書規格があるのか?
などと、国内のねじ業界には大激震が走っている。
この大問題を知らないねじ屋は居ないはず。
JIS規格の付属書とはなにか
歴史的に、日本は規格制定が早い国であった。
自国で工業規格を持たない国が多い中、日本は昔から自国内の工業規格を持っていた少ない国の一つ。
ただし、各国で違う工業規格品を製造しているのも不都合があり、国際規格、すなわちISO規格への統合が進むのだが、日本は古いJISを付属書としてJIS規格内に残してしまっている。
さらに、この付属書規格品が、いまだに日本国内のスタンダードである。
付属書の廃止問題
JISGuide.pdf (fij.or.jp)
日本ねじ工業協会の切り替えガイドを参照頂くのが良いと思う。
・付属書JISのねじは入手できなくのか?
・いつから本体規格のねじに流通在庫が変わるのか?
などの問題があります。
本体規格、ISO規格品は入手可能なのか
ヨーロッパ市場では既に流通しています。
しかし、ヨーロッパ流通在庫のすべてが、最新ISO規格品、JIS本体規格品と完全一致と言うわけではないので、注意が必要。
最近、私の会社では、
・ISO規格にそう刻印の入った六角ボルト
・上記の特にステンレスA2、A4の鋼種区分品
・ワッシャフェース、座付きの六角ボルト
などのヨーロッパからの輸入が少し増えている。
DIN規格の一般流通在庫品が、ISO本体規格品と完全一致しているものが多いので、問い合わせて欲しい。
組み込まれたねじが海外へ輸出される企業の方。
高レベルの品質保証が求められている企業の方。
お問い合わせをお待ちしています。
[コラムニスト]
株式会社サイマコーポレーション
グループCEO & テクニカル・セールス
斎間 孝