国際ルール 刻印の問題
全部のねじ対象ではないのですが、識別できる刻印をする対象のねじがあります。
社会人1年生の、外資系ねじ商社ではイロイロと注意された点があるのですが、
その中の一つが、刻印、マーキングに関して。
「A社のあのねじは、あの国へは輸出しちゃダメよ」
理由は刻印が入っていないから。
「B社のこのねじも、あの国はダメよ」
理由は、刻印が国際ルール上認められないものだから。
ねじ屋さんの目から見た、海外で出会うねじたち
海外旅行、海外出張をするねじ屋さんは、どの国へ行ってもねじを見ます。
見るはずです。私がそうですから。
ボタンキャップとか皿キャップの刻印、マーキングを日本国内で見ることは非常にまれ。
六角ボルトもナットも国際ルールに合致しないものが現在でもゴロゴロしているので、
海外のねじ屋が日本へ来ると驚きます。
A2-70、A4-80、8.8、....刻印を入れる場所も規格で決まっています。
個人的には、刻印を入れると肌荒れしているようで美しく無いと感じてしまいますが、
トラブルの原因なのですね。
ねじ業界に激震?! 業界歴の長い人が知っているあの話
トラブルと言えば、日本の国民性では考えられないような、えげつないクレームを
つけてくる人達も多くいるので要注意。
ルールに厳しいヨーロッパとかに行ったら、是非ねじを見てください。
そういえば、社会人になってすぐの時に、アメリカで新しい法律が出来そうだとかで
世界のねじ業界が激震に巻き込まれたことがありましたね。
これを覚えているねじ屋さんは、業界歴が本当に長い人です。
USA商務省に自社の刻印登録して...
違反者には罰金がすごい金額で...
裁判めんどくさそう...
と言うのを覚えている方々と、お会いしたいですね。